ドロテアさんからの言葉

 以前のこぼれ話にも載せましたが、2005年に「新世界より」の曲目で、オーケストラオイリュトミーがアメリカの地でなされ、その折、総監督をお勤めになられたドロテア・ミアー先生より、今回のプロジェクトについての励ましのお言葉をいただきました。


以下もにも通信本文より引用です。


―2022年3月 にも通信『架け橋』6号本文よりー


 現在のような状況下にもかかわらず、皆さんが力を合わせオイリュトミーに取り組んでいらっしゃることは素晴らしいと思います。 私の「新世界より」との出会いは、マリー・サーヴィッチがドルナッハの舞台グループと第2,3楽章を取り組んだ時でしたが、それはとても実り多き経験でした。


 その後スプリングバレーにて、この交響曲を監督する機会に恵まれたこと、第4楽章をスプリングバレーのオイリュトミスト達と取り組めたこと、そしてドルナッハでは新たに第1楽章に取り組めたことは、 本当に幸運な事でした。 


サーヴィッチの第2、3楽章のフォルムは、素晴らしい対比が随所に見られ、多くを学ぶことが出来ました。第2楽章は特に難しい楽章です。なぜなら楽章を通して歌い続けることを求められるからです。第4楽章をスプリングバ レーで取り組んだ事は、とても楽しい思い出です。というのも、第4楽章は他 の楽章にはない質が豊かにあるからです。 


 ドルナッハでは、第1楽章を取り組みたいと集まったオイリュトミストと共に、練習を続けました。この楽章は、4つの楽章の中でも一番バランスが取れた楽章で、私にとって、それぞれの楽器の特徴的な性質を導入する際、理想的な楽章でした。

最初の9小節で( 打楽器は第10小節目ですが )、弦、木管、 金管それぞれのグループ順番に出てきます。 既にオープニングから各々のグループの存在が次々に明らかになるのです。


  グループとして何かを取り組む際、私はシュタイナーの以下の言葉を大事にしてきました。 『健康的な社会生活は、それぞれの人間の中にある鏡の中に、共同体全体が写し出され、 共同体の中にそれぞれの尊厳が見いだされるとき、実現する』


 また、シュタイナーの言葉だと思うのですが、数か月前に改めて読んだ言葉にもとても助けられてきました。特に現在のような多種多様性があふれる時代においては、このことを心に留めておくことは、私にとって大きな助けになります。



 『第4文化期には人間は直線的な思考を有していた。しかし第5文化期になる と「これも然り、同時にあれも然り」となる。』 



 心からの応援と愛をこめて、ドロテア・ミアー



にもプロジェクトコミュニティサイト[略称nimo-com.にもコム:)]

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