日ごとに新緑が色濃くなって来ていますね。
今回はーオイリュトミーの衣裳で欠くことの出来ない染めについて、にもメンバーから寄せて頂きました。
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《クライト/シュライアーを染める》
①おうち・でそめる。
この季節、のっぱらの小さくて輝かしいたんぽぽは見ているだけで元気になります。
あのたんぽぽの花をクライト/シュライアーの重さの3〜4倍、お天気のよい朝10時頃までに山盛り摘んで、大鍋で水から煮出し、みょうばん媒染すると、台所にはのっぱらの香りがたちのぼり、とろりんとした黄色がそまります。
のっぱらの色を移したクライト/シュライアー誕生。
けれど、こうした色は舞台上の照明にはむいていない ときています。
で、私たちは、市販の染料を手にいれて、おうち・の台所や洗面所で奮闘します!
②どんな染料を選ぶか、その1
市販の染料は、手頃な価格でいろいろな種類が売られています。染めたい色が決まっていても、店頭に出向くとかなり迷います。
選ぶときのポイントは、
A, 大きな鍋で煮染め/浸し染め するか?
B, 〈熱〉の代わりに〈助剤〉を使い、洗濯機やタライなどで水で染めるか?
・・染める手段を決めることです。
②どんな染料を選ぶか・その2
次に、店頭でいくつかのメーカーの色見本から希望する色に近いものを探します。が、ぴったりな色が見つからないことはよくあります。
「これだ!」と染料を見つけるためのポイント1
染めたい色の生地の〈端きれ〉などを店頭に持参することです。
色は、隣り合う色に影響を受けて目に見えているので、記憶に頼って選ぶのは大胆すぎです。
「これだ!」のポイント2
同じ染料でも、染めるものの重さに対する染料使用量(%)でかなり色味がかわります。
ので、〈染色濃度(淡色・中色・濃色)の色見本〉を見せてもらって下さい。これをみると、およその見当がつきます。
②どんな染料を選ぶか・ぼやきます。
染料は、その色の中に赤・青・黄・・などがどんな割合で配合されているかによって商品となっていますが、これは各メーカーの企業秘密ですって!それは、世界経済が平和の雰囲気に影響されてるそうです。
で、廃番になったり、復活したり、微妙な違いの配合で新登場したりしてます。なので、同じメーカーの同じシリーズで探しても〈あの時使ったあの色番〉が、現在も販売されているとは限りません。トホホ
〈そめる〉はそのときのめぐり合わせ!
②どんな染料を選ぶか・例えば
絹を染める染料
○水で染めるなら/ ローパスFカラー
ダイロンゴールド
みやこ染 コールダイオール(30°C以上)
リット(30〜40°C),,,粉末のほかに液体もあり。
などなど。
○鍋で染めるなら/ シルクファスト
ローパスAカーラー
などなど。
※私は試したことありませんが、水/湯で染める場合。
ダンボールに45リットル用のビニール袋を2〜3枚重ねて被せて留め、
その中で染める方法もあるそうです。
その際には、色のチェックのため白色のビニール袋がよさそうですね。
番外(おかいこさんのこと)
クライト/シュライアーは絹です。
絹は動物性繊維です。
おかいこさんは、ふっくらとした緑色の桑の葉だけをひたすら食べ続け(hm hm hm hm),食べ尽くすと、白くてコロコロした繭玉となります。それは、おかいこさんがひたすら吐く糸が(gf gf gf gf gかなぁ)、外側の肌 / 外界との境となり、内側で変容する体を守ってます。
おおかたの繭玉は、70°Cの湯のなかで1本の糸にほどかれます。その長さはおよそ1,200メートル!
ほどかれないおかいこさんは眠り続けます。
時が来ると、繭玉を少しだけ溶かして出てくるのは、カイコガ。〈天使〉のような蛾です。口はありますが、もう食べません。ビロードのようなぽってりした羽がありますが、飛びません。
細い脚で少しだけ歩いて、産卵のために2〜5日生きます。
おかいこさんがうみだす糸を織り、仕立てて、クライト/シュライアーを私たちは、空間で光に当てて空気をはらませます。
たいせつに扱えば扱うほど、シュライアーはなめらかに、しなやかに成っていくようです。
・・・おしまい
(T.K.)
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