公演Ⅱ小作品紹介 その3

「フレデリック・ショパン 

ノクターンop.9-1 変ロ短調」



ルドルフ・シュタイナーによって描かれたこのノクターンのオイリュトミーフォルムの

傍らには、「ヨハネ祭の気分」というメモがあります。

「ヨハネ祭」とは、洗礼者ヨハネの誕生した日にちなんで名づけられた祝祭ですが、夏至の祝

祭でもあります。

  

 この時期、人間の魂は、溢れるような生命力で大地から広い宇宙空間に向かって伸びていく

自然界と共に、星々の世界へと広がっていきます。

この広やかな魂の呼吸に心惹かれ、作品に取り組み始めてからもう何年が経つでしょう

か。はっきりした方向性の中にも細部の動きは非常に繊細な空間フォルム、またシュタイ

ナーの指示による照明の色彩は、いっときも止まぬ人間の魂の故郷への憧れと切なさを示

すようにめくるめく変化を見せます。


 探し続けることのみを自分に課す日々です。


                           2023年12 月 吉野一恵





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